UNOPSは日本の皆様からのご支援により、イエメンのアデン州および南部各州において、医療サービスへのアクセス強化に取り組んでいます。

長年の紛争と世界的なパンデミックの影響により、イエメンでは多くの人々が必要な医療サービスを受けることができない状況にあります。

UNOPSは日本政府からの資金拠出に基づき、アデン州の公衆衛生・国民省に対して、8つのモバイル・クリニック（移動式診療所）を提供しました。

これらのモバイル・クリニックを通じて、新型コロナへの緊急対応などの必要不可欠な医療を受けられるようになり、約5万人が恩恵を受けると期待されています。

公衆衛生・国民省次官のアーメド・アルカマル博士は、「モバイル・クリニックは、医療サービスが行き届かない地域に暮らすイエメンの人々にとって大きな助けとなり、地域の『ミニ病院』となるでしょう」と述べています。

またUNOPSは、医療従事者を対象として、モバイル・クリニックの保守・運営に関する研修も実施しました。

UNOPSアンマン地域中核事務所の所長を務めるムハンマド・ウスマン・アクラムは、以下のとおり述べています。

「日本とUNOPSのパートナーシップによるモバイル・クリニックの提供を通じて、アデン州および南部各州のコミュニティに対する地方自治体の能力が高まり、イエメンの人々に必要とされる質の高い医療が提供されるでしょう。」