The United Nations Office for Project Services (UNOPS)
アフガニスタンにおける人道対応
UNOPSは、日本政府から拠出いただいた120万米ドルの資金を通じて、衛生用品を含む合計16,000個以上の援助物資を調達し、アフガニスタンの13の州に届けました。
UNOPSは、本プロジェクト「アフガニスタンにおける人道対応」の一環として、12,000個以上の衛生キットと生理用品を調達し、脆弱な立場におかれている女性や女児に配布しました。これらの援助物資は、特に貧困にあえぐ人々や未亡人、国内避難民、性暴力の被害者、配偶者が健康上の問題で働けない人々、さらに障がい者や健康上の問題を抱えた人々に対して届けられました。
衛生キットを受け取ったファティマさんは、「生活に必要不可欠な衛生用品をようやく手に入れることができてうれしいです」と語っています。
UNOPSアフガニスタン事務所所長のニコラス・ジョージは、このように述べています。
「このプロジェクトは、人間の安全保障を確保し、アフガニスタンの女性や脆弱な人々を保護するという、UNOPSと日本政府の取り組みを示すものです。我々UNOPSは、女性や女児、その他の社会的弱者のニーズに応えるべく、引き続き日本の皆さんと協力していきます。」
また、UNOPSは本プロジェクトにおいて、国際NGOのCARE Internationalと連携し、アフガニスタン・カピサ州のアラサイ地区とネジュラブ地区の2,000世帯を対象に、冬服や靴、毛布を含む「越冬支援キット」を配布しました。この支援は、同州における緊急シェルターおよび非食糧分野における越冬支援に貢献するものとなりました。
10人家族のための援助物資を受け取ったサイード・ミールさんは、「越冬支援キットを受け取ることができて、とてもうれしいです。このキットがなければ、厳しい冬を越すのに苦しむところでした」と話していました。
また本プロジェクトでは、UNOPSが支援する「Awaazアフガニスタン」に対しても、日本政府から資金を拠出いただきました。「Awaaz」は人道支援に関するコールセンターで、アフガニスタンの人々に人道支援に関する情報を提供し、フィードバックや苦情を受け付けるためのものです。日本を含めた複数のパートナーから資金提供を受けているこのコールセンターによって、人道支援を必要とする人々の声に耳を傾けるためのメカニズムが改善されました。人道支援に向けた調整と情報管理システムが強化されたことで、支援を必要とする人々に対して、より迅速で適切な対応ができるようになりました。
※Awaazアフガニスタンは、日本政府、アフガニスタン人道基金、EU、IOM、UNDP、UNHCR、UNFPA、UN Women、WFPから資金提供を受けています。